2018.7.7(土)
7日9時19分、末武川の様子を見に行く。岩徳線の下松市和田の鉄橋、水位は1m程度なのでまだ余裕がありそうだ。
7月6日は終日大雨だった。17時30分頃に退社し、光市の海水浴場辺りの海岸線に出ると一部ではあるが路面の陥没も見られ道路が完全に濁流の中に埋まっていた。車高が低いためバンパーで水を掻き分け進んだが、マフラーに浸水して車が停まるんじゃないかと冷や冷やものだった。その後R188に出たが、下松市に入り日立製作所前辺りの道路が長区間に渡り道路が水に浸かっていた。R188から市内線に入ったのを悔やんだが遅かった。中央線寄りを徐行運転で何とか切り抜けたが、この後も雨が降り続いたのでこの後も大変だっただろう。
※その後、光市と下松市の市境辺りの山が崩れ、山陽本線を塞ぎR188にも土砂が溢れ出ているとのことだ。私の通勤路である。
7日9時21分、和田の鉄橋から300m下流だが、濁流は物凄い勢いで流れる。
和田の鉄橋と荒神鉄橋の中間辺り、川の中央に木の根っこが流れる。
帰宅後、下松市では1時間当たりの雨量が観測史上最高だったと知る。24時間で478mm降ったらしい。6日18時50分に末武川、切戸川、平田川が危険水位を越したため避難勧告が出された。19時過ぎに携帯電話がけたたましく鳴り、それを知らせた。我が家も末武川に近いため対象世帯7,303の内に入っていると思うが、川が氾濫、決壊しそうな場所を頭に描き、避難指示が出るまでは様子見と決め込む。しかし日付が替わっても雨の勢いは緩まず、少々不安な一夜を過ごした。8日までは降雨が続くらしいので安心はできない。
7日9時31分、末武川河口付近の山陽本線の荒神鉄橋、河口になるほど水位は増してくる。
和田の鉄橋から上流は見ていないので良く解からない。末武川が氾濫、決壊するとすれば、私の予想では和田の鉄橋より上流である。
最近読んだ本。記載するのは今回で13回目、評価を付けるのも気が引けるが、最も面白く読んだものは☆5つである。
『銀行総務匿名』 池井戸潤著 講談社文庫 評価☆☆☆☆ ’18年6月11日読了
寸評:著者のデビュー4作目の短編集である。主役を務めるのは、帝都銀行総務部の指宿、行内で唯一、不祥事担当の特命を受けている人物である。その彼が銀行内部で起きた不祥事の真相を探るという流れを基本パターンとし、8編の短編が収録されている。私利私欲に保身といった行員たちの負の属性が相変わらず存続する。著者はこれらを最後まで書ききらずに短篇を終え、読者にそれらを主体的に考えさせる手法を取っている。少し物足らなさも感じる。
『小説 創業社長死す』 高杉良著 角川文庫 評価☆☆☆☆ ’18年6月13日読了
寸評:創業者は偉大であればあるほど晩年はカリスマとして祭り上げられる。苦言を呈する幹部をいつしか外へ追いやり、イエスマンで周囲を固めるきらいがある。そのトップが急死、会社に内包された問題が一気に噴出する。良くある話だが企業の存続の難しさを感じさせる。一番大事なのはリーダーであり、リーダーで会社は劇的に変わる。著者は取材が7割で、執筆が3割、取材が終わった段階で7割が出来上がっているという。著者本人が取材するため、小説の内容も現実に促した臨場感あふれたものになる。但し、本作では私の感じとして「結」の部分に不満が大いに残るが、私の読み込み不足だったかも知れない。
『貴族探偵』 麻耶雄嵩著 集英社文庫 評価☆☆☆ ’18年6月15日読了
寸評:貴族探偵は事件に首を突っ込むものの、関係者への聞き込みや証拠集めといった作業は自分の使用人任せ、そして推理さえも使用人に任せ、本人はふんぞり返っているだけ。まるでオーギュスト・ヴィリエ・ド・リラダンの戯曲のようである。5編の短編が収録されており奇妙な発想と精緻なロジックが同居し推理ゲームを構築している。確かTVでも放映していたように思うが一度観ただけ。大して面白くなかったからだが、映像化に失敗したのかも?
『幸福な生活』 百田尚樹著 祥伝社文庫 評価☆☆☆☆☆ ’18年6月18日読了
寸評:若い頃、星新一のショートショートを読んだが、この本もショートショートである。短い文章ながら常に人間の本質を突く本当に怖い短篇である。落とし穴が幾つも仕掛けられているが、その読みは幾つかは当たった。短篇を読んでいて何時も思うことだが、それらの優良なものは長編にもできるということだ。それをあえて最小限の厳選された文章で短くまとめた短篇だから面白くないわけがないのだ。秀逸な短編集である。
『徳川慶喜家の食卓』 徳川慶朝著 文春文庫 評価☆☆ ’18年6月20日読了
寸評:著者は徳川十五代将軍慶喜公直系の曾孫である。著者の食への拘りは凄いと思うが、著書名に結び付けるには相当な無理がある。公は元将軍であり当時の食に関する文献は少ない。著者は今やマンション住まいの庶民であり、食生活も公と結びつけるには立場も違いすぎ、現在の何でもかんでもを慶喜家に直結するのは単にこじつけになってしまう。著者名の食卓なら解るが、それでは本も売れないだろう。私が最も懸念するのは5代目のこと。著者は4代目だが50数歳まで独身と聞いていた。もう70歳近いと思われるが、これほどの誇り高い家系であれば直系卑俗を残す義務もあろうと思うが・・・。
『グダグダの種』 阿川佐和子著 だいわ文庫 評価☆☆☆ ’18年6月21日読了
寸評:幾つかの雑誌に書いたエッセイを集めたもの。食べ物、買い物、思いついたこと、感心したことなど日常のどうでもいいこと、世直しのためには何の役にも立たないことを、ただひたすらグダグダ書いたものと著者は言う。確かに何の役にも立たないエッセイだが、著者とは同年代(私の方が2歳下)であり共感する部分は多い。というよりも、昔のエッセイは庶民的であり共感できたが、近年のエッセイでは海外旅行のことや横文字がやたらと多くて、庶民を脱した感がありありとある。まあ、所得も向上し、それに伴い生活も向上したのだから仕方ない。私のヒガミ根性丸出しである。
『はだか大名』 山手樹一郎著 コスミック文庫 評価☆☆☆☆ ’18年6月26日読了
寸評:著者の時代小説の代表作は『桃太郎侍』だろうが、全く読んだことはない。が、高橋英樹主演のTVの方は毎週のように観たものだ。本書は明石10万石の当主松平直之助が、将軍家斉の子息斎信を押し付けられ、家督を譲らざるを得なくなり、下屋敷で若隠居の身となる。ところがこの新当主が暗寓なのを良いことに藩政を思うままにする藩重役が現れる。直之助は幾度となく暗殺の憂き目に会うが、仲間の町人らとともに明石藩に乗り込み正義の剣をふるうことになるが・・・。四方八方が丸く収まる訳ではないのがまた良い。
『ここまで分かった!世界の七不思議』 インフォペディア編 光文社知恵の森文庫 評価☆☆☆ ’18年6月28日読了
寸評:世界の不思議が網羅してある。科学的に解明されつつあるものもあるが、新説、或いはある特定の説の否定が多い。最新科学が迫るあの超常現象の謎を追え!、新たな解釈が続々登場ここまで解かった聖書と神話の謎、真の姿がいよいよ明らかに?古代文明と謎の建築物の正体、やっぱり迷宮入り?世界を揺るがした未解決事件の真相、謎はどこまで解明された?世界史重要人物の疑惑に迫る、の5章に分類され72話の不思議が紹介されている。全く知らなかったものも数話あった。
『さいえんす?』 東野圭吾著 角川文庫 評価☆☆☆☆ ’18年6月29日読了
寸評:著者の略歴から著者は工学部卒の理系と解る。理系の小説家というのも珍しい。その著者が科学に関するあれこれを綴る(科学とは関係の無いものも多々含まれる)が、理系作家は発想が貧困だと思われそうだが、著者に関しては当て嵌まらない。心理学でいうパーソナルゾーン、MHC(主要組織適合性複合体)のタイプ、数学の7つの難問、毛穴の数、青い薔薇と黄色の朝顔等々殆ど関心が沸かないような話題である。この本の中で著者が最も言いたかったのは、最終章の『本は誰がつくっているのか』だろう。要は図書館や貸本屋でいくら読まれても印税は入らない、本を買ってくれということだ。
【7月7日過去の釣行記録】
・2007年櫛ヶ浜港防波堤、20:00~00:20、小潮、釣果=チヌ5R・ワタリガニ1
【この日の釣り情報】
・この日の釣り情報はありません。
【旧暦5月24日釣行記録】
・2007年07月08日、櫛ヶ浜港防波堤、19:00~23:00、小潮、釣果=61cmスズキ1・20cmアジ1・16cmメバル1
・2011年06月25日、笠戸島落港防波堤、07:10~11:30、小潮、釣果=カレイ1・キス3・マダイ1
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